リハビリテーション部内の勉強会の開催と学会発表に参加しました~。

はじめまして、こんにちは。

リハビリテーション部・作業療法士の井手と申します。

今回、私が講師として実施した勉強会と、東京で開催された「認知症ケア学会」についての2本立てでお送りします。

一つ目、今年1月にリハビリテーション部内にて、「呼吸器疾患のリハビリ」をテーマに座学と実技の勉強会を開催しました。世界中で猛威をふるったCOVID―19(コロナ)も呼吸器疾患の一つであり、今では医療従事者以外でも血中酸素飽和度(SPO2)という言葉をご存知の方は増えているでしょう。今回の勉強会では、SPO2が正常値よりも低い状態、いわゆる低酸素血症について、生理学・解剖学的機序を通じ、評価・治療戦略を中心に講義しました。簡単に申し上げますと、なぜ身体に酸素が必要なのかを紐解き、目の前の患者さん・利用者さんが安心・安楽に過ごしていただけるよう、身体づくりのサポート方法をお伝えしました。実技では、実際にリハスタッフ同士で呼吸介助方法を実践し、触り方や力加減、触られる側としても体験していただきました。呼吸器リハは複雑で難しいですが、より多くのリハスタッフに興味を持っていただけるよう、これからも知識・技術の研鑽および発信に励みたいと思います。

 

二つ目、今年6月に東京で開催された「第25回 日本認知症ケア学会大会」に聴講側として参加しました。皆さんは認知症ケア専門士という資格をご存知でしょうか?日本認知症ケア学会が認定する更新制資格であり、認知症ケアに関する介護福祉学・医学・看護学・リハ学などの知識・技術および倫理観を備えた専門家とされています。今回の学会では「認知症ケアにAIを活かす」をテーマとして様々な分野での取り組みをご紹介されていました。近年、私たちの社会や日常生活・認知症ケアにおいても、AI(人工知能)やICT(情報技術)を駆使したテクノロジーの活用はコロナ渦でよりいっそう加速しましたが、ケアは人が行う事に変わりありません。人はコミュニケーションを通じて支え合い、意思決定をするのは本人自身です。これらをさらにかけがえのないものとする為、どのようにテクノロジーを駆使するのか、改めて考える機会をいただく事が出来ました。

 

2020年厚生労働省より発表された日本の三代疾病に「がん」「心疾患」「脳血管疾患」があり、これらの治療を行う中で呼吸器疾患や認知症を併発する場合もあります。リハビリテーションでは、主疾患に囚われず、こういった二次的な障害発症にも注意を向ける必要があります。まだまだ勉強をする事は沢山ありますが、今後もより質の高いリハビリテーションが実施出来るよう、精進してまいります。

 

 

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